秘密は、個人や組織が知り得ないことや隠蔽された情報として利用されることが多い。ただし、その本質的な意味は単純には言えない。
秘密の概念
秘密という言葉は、それ自体が複数形で表記されていて、「多くのもの」ということを示唆している。しかし、実際にはそれらの多様なものをいかに管理して対処すべきか、その本質的な意味を見いだしたい。
これに先立って、秘密の定義を提示する。secretは、複数形であるが、それらは「知られていないこと」または「非公開情報」という概念であればどちらでもあり得る。そのためには、いくつかの要素が含まれることが多い。一つは、存在やその実態に関する知識の欠如。また、二つ目に、「権限ある者以外の誰にも明かされることはない」特性である。これは、その秘密を認識してみせたり公表したりすると、それらと関連する行動や決定に影響が出てくるため、重要な要素となる。
知らないことと非公開情報
秘密という概念は単純な「知らないことを含んでいると言われている」というだけではなく、確かにそれらの多くは存在の認識を必要とするものが多い。しかし、これらとは別に、その情報がすでになっているにも関わらず、「誰かがその情報を持っていながら秘密にしておいた」ことなども「非公開情報」として受け取られることがある。例えば、実際には知っていた人だけが認識している某国政府の文書は、そのような典型的な事例として挙げることができる。
また、そのような分類をしなくても、「知られているが、その背景や意味について理解していない」ことを秘密とすることもある。つまり、潜在的に大きな影響を及ぼす情報が存在する場合、それらの影響については一般の人々に十分な情報が与えられていないということである。
権限を持った者の視点
個人や組織にとってそれぞれ異なる形で秘密が現れる。上から見ると、役割または立場によって異なるものとして捉えることができよう。その場合には、それらの個々の状況を理解するために、それら自身を含めてどのような認識と決定があるかを検討する必要が出る。
特に、大きな影響が及ぼされる情報はそのような権限を持った者にとって、単なる「秘密」として考えられることは少ない。その場合には、これらの個人がこの知識や行動の責任に関しいろいろな問題と遭遇してもいることになる。正しい意思決定を下す上で十分情報が得られたのか、それらは正しく扱われているかどうかの認識を必要とするからである。
しかし、秘密という言葉そのものについて、このような考察によってもそれらの多様性や複雑さを理解することが出来る。それぞれ異なる状況に対し、その特徴的な意味と概念が表れるのだと言えるのではないだろうか。